注文住宅を検討していると、「木造がいいのか、鉄骨がいいのか」「ツーバイフォーって何?」「軽量鉄骨と、重量鉄骨ってどう違うの?」と迷う方は多いと思います。
この記事では家の作り方にはどのような工法があるのかを分かりやすくまとめています。
色んなメーカーが様々な工法を採用していますが、この記事を読めば各種工法の特徴やメリットデメリットがそれぞれ見えてきます。
まずは各種工法の特徴に入る前に、大前提となる木造、鉄骨、RCの比較をします。
どれがあなたに合ってる?主要構造の比較一覧
木造、鉄骨など同じ部材でもメーカーによって工法は異なりますが、大まかに分けると以下の表のような傾向となります。
| 項目 | 木造 | 鉄骨 | RC |
|---|---|---|---|
| 断熱 | |||
| コスト | |||
| 耐久 |
- 木造 → コスパ・断熱重視の人
- 鉄骨 → 品質安定・工期重視の人
- RC → 耐久性・高級志向の人
気を付けたいのは、鉄骨だから断熱が木造より絶対悪いというわけではなく、鉄骨でも断熱に力を入れているメーカーならば、木造の適当なメーカーよりも断熱性は上がります。
各メーカー、木造なら木造の欠点を、鉄骨なら鉄骨の欠点を補うため、色々な工法を考えて作られていますので、最終的にはそのメーカーの施工技術が重要です。
それでは、実際にどのような工法があるのか、各種建築方法を見てみましょう。
各種住宅の建築方法
下表は工法ごとの特徴や、採用メーカーのおおまかな一覧表です。
| 区分 | 工法 | 特徴(一言) | 主な採用メーカー |
|---|---|---|---|
| 木造 | 軸組 | 間取り自由度◎ | 住友林業、積水ハウス(シャーウッド) タマホーム、アイ工務店など |
| 面材工法(ツーバイ) | 耐震性◎ 気密性〇 間取り自由度〇 |
三井ホーム、スウェーデンハウス、 一条工務店など |
|
| パネル(モノコック) | 耐震性◎ 気密性◎ 間取り自由度△ |
ミサワホーム、一条工務店、 三井ホームなど |
|
| 鉄骨 | 軸組 | 間取り自由度◎ 大空間◎ |
積水ハウス、ダイワハウス、 トヨタホーム(エスパシオ系)など |
| ボックス | 品質安定◎ 耐震性〇 |
セキスイハイム、 トヨタホーム(シンセ系)など |
|
| 重量鉄骨 | 大空間◎ 3階建て◎ |
ヘーベルハウス、積水ハウス、 ダイワハウスなど |
|
| RC | RC | 耐久性◎ 耐火性◎ 耐震性◎ 遮音性◎ |
大成建設ハウジング(パルコン)など |
たくさんの工法が出てきて、混乱させてしまったかもしれませんが、どの工法でも建築基準法を満たすための強度は確保されています。
違いは、それぞれの工法が何を得意としているかです。
また、同じ工法でも住宅メーカーによって性能や設計自由度は大きく異なります。
工法だけで決めるのではなく、各住宅メーカーがどれだけ建築に丁寧に向き合っているか、また営業担当の方の相性や、間取りをはじめとした提案力を比較することが大切です。
しかし、世の中にはたくさんの住宅メーカーがあり、どこが自分に合っているか探すのはとても難しいことです。
労力を削減し、いち早く自分に最適なメーカーを見つけるためにも、住宅メーカー探しはプロに手伝ってもらうことを強くおすすめします。
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ここからは、木造、鉄骨、RCとそれぞれ構造体別に、各工法を解説していきます。
木造
木造住宅は、日本の注文住宅でもっとも一般的な工法です。断熱性に優れ、コストの幅も広く、設計の自由度も確保しやすいため、多くの住宅会社が木造を採用しています。ただし、ひとくちに木造といっても、中身は大きく異なります。
木造1:軸組工法

軸組工法は、間取りの自由度を重視したい人に向いている木造工法です。柱と梁を組み合わせて家を支える、日本でもっとも一般的なつくり方です。
メリット
軸組工法の最大のメリットは、間取りの自由度が高いことです。壁そのものが構造の中心ではないため、窓を大きく取りたい、吹き抜けを作りたい、将来リフォームしやすい家にしたい、といった要望に対応しやすい傾向があります。
また、日本で長く採用されてきた工法なので、対応できる住宅会社や工務店が多いのも魅力です。選択肢が広く、価格帯も幅広いため、自分たちに合う会社を探しやすい工法といえます。
デメリット
一方で、施工精度や気密性・断熱性は会社や現場によって差が出やすい傾向があります。同じ軸組工法でも、住宅メーカーによって住み心地はかなり変わります。
また、面で支える工法に比べると、構造の考え方としては設計や施工の影響を受けやすく、会社選びの重要性が高い工法でもあります。軸組工法だから安心、軸組工法だから不利、という単純な話ではありません。
採用メーカー
住友林業、積水ハウス(シャーウッド)、タマホーム、アイ工務店、地場工務店など
木造2:面材工法(ツーバイ)

面材工法(ツーバイ)は、耐震性や気密性のバランスを重視したい人に向いている木造工法です。壁・床・天井の「面」で建物を支えるため、建物全体を箱のように一体化して支えるイメージです。
メリット
面材工法(ツーバイ)の大きなメリットは、耐震性や気密性を確保しやすいことです。地震や台風などの力を建物全体に分散しやすく、性能を安定して出しやすい工法です。
また、面材工法(ツーバイ)には、主にツーバイフォーとツーバイシックスがあります。違いは主に壁の厚みで、ツーバイシックスのほうが壁を厚くしやすく、断熱材を厚く入れやすいのが特徴です。そのため、一般的にはツーバイシックスのほうが断熱性能を高めやすい傾向があります。
ただし、基本的な構造の考え方はどちらも同じです。どちらも広い意味では同じ「面材工法(ツーバイ)」であり、ツーバイフォーは標準的、ツーバイシックスはその強化版のようなイメージで考えると分かりやすいです。
デメリット
デメリットとしては、構造上どうしても抜けない壁が増えやすく、軸組工法に比べると大開口や将来的な大規模リフォームには制約が出やすいことです。
ただし、面材工法だから自由度が極端に低いというわけではありません。実際には住宅会社の設計力によってかなり差が出るため、プラン提案力まで含めて比較したいところです。
採用メーカー
三井ホーム、スウェーデンハウス、一条工務店など
木造3:パネル(モノコック)

パネル(モノコック)は、耐震性や気密性をより安定して確保したい人に向いている木造工法です。工場で生産したパネルを組み上げ、建物全体を箱のような一体構造にする考え方です。
メリット
この工法の大きなメリットは、品質が安定しやすいことです。工場で高精度にパネルを作り、それを組み合わせていくため、現場ごとのバラつきが出にくく、耐震性・気密性・断熱性も安定して確保しやすい傾向があります。
また、箱型構造になるため、地震の力を建物全体に分散しやすいのも強みです。性能を安定して高く出したい人には相性の良い工法といえます。
デメリット
一方で、規格化された部材を使うぶん、設計自由度はやや制限されることがあります。完全自由設計というよりは、高性能を安定して出しやすい代わりに、プランには一定のルールがあるというイメージです。
そのため、細かい要望を強く反映したい人よりも、性能重視で合理的に家づくりしたい人に向いています。
採用メーカー
ミサワホーム、一条工務店、三井ホームなど
鉄骨
鉄骨住宅は、木造に比べて部材の強度が高く、大空間や大開口を取りやすいのが特徴です。一方で、断熱・気密のつくり方によって住み心地に差が出やすく、同じ鉄骨住宅でもメーカーごとの差が大きい分野でもあります。
住宅を建てる側の目線で整理すると、鉄骨住宅は「軸組」「ボックス」「重量鉄骨」の3つに分けると理解しやすいです。
鉄骨1:軸組工法

鉄骨の軸組工法は、間取り自由度や大空間を重視したい人に向いている工法です。鉄骨の柱と梁で建物を支えるため、開放的な空間をつくりやすいのが特徴です。
メリット
この工法の魅力は、鉄骨ならではの強さを活かしながら、比較的自由な間取りをつくりやすい点にあります。木造よりも部材が強いため、同じ広さでも開放感のある空間をつくりやすいケースがあります。
また、大きな窓や広いLDKなども実現しやすく、プランの自由度を重視したい人には魅力的です。
デメリット
一方で、鉄は熱を伝えやすいため、断熱仕様が弱いと夏暑く冬寒い家になりやすい点には注意が必要です。鉄骨住宅を選ぶときは、構造だけでなく断熱仕様や窓性能までセットで確認したいところです。
また、木造に比べるとコストが高くなりやすい傾向もあります。
採用メーカー
積水ハウス、ダイワハウス、トヨタホーム(エスパシオ系)など
鉄骨2:ユニット工法(ボックス、ラーメン)

ユニット工法は、品質の安定を重視したい人に向いている鉄骨工法です。工場で箱型ユニットを高精度に作り、それを現場で組み上げて家にします。
メリット
この工法の最大の強みは、品質が安定しやすいことです。主要部分を工場でつくるため、現場施工の影響を受けにくく、一定の精度を確保しやすいのが魅力です。
また、工期も比較的読みやすく、耐震性を重視しているメーカーが多いのも特徴です。工場品質を重視したい人には、非常に相性の良い工法といえます。
デメリット
一方で、ユニットサイズの制約があるため、間取りや開口計画の自由度は軸組より落ちることがあります。特殊な間取りや細かいこだわりを強く反映したい人には、やや不向きな面があります。
とはいえ、そのぶん品質の安定性という大きなメリットがあるため、何を優先するかで評価が分かれる工法です。
採用メーカー
セキスイハイム、トヨタホーム(シンセ系)など
鉄骨3:重量鉄骨
重量鉄骨は、3階建てや大空間を重視したい人に向いている工法です。厚みのある鉄骨を使った高強度な住宅で、都市部の厳しい敷地条件でも力を発揮しやすいのが特徴です。
メリット
この工法の魅力は、なんといっても構造の強さです。柱や梁をしっかり確保できるため、大空間や大開口を実現しやすく、3階建てでも安定感があります。
都市部の狭小地、賃貸併用住宅、店舗併用住宅など、一般的な2階建て住宅より厳しい条件でも対応しやすいのは大きな強みです。
デメリット
ただし、そのぶんコストは高くなりやすく、一般的な2階建て戸建てではオーバースペックになることもあります。必要な性能に対して本当に重量鉄骨が必要かどうかは、よく見極めたいところです。
また、断熱対策の重要性が高いのは、ほかの鉄骨住宅と同じです。
採用メーカー
ヘーベルハウス、積水ハウス、ダイワハウスなど
RC

RCは、耐久性・耐火性・遮音性を重視したい人に向いている工法です。鉄筋コンクリート造のことで、一般的な戸建て住宅では木造や鉄骨より採用例は少ないですが、性能面では非常に強い個性があります。
メリット
RC住宅の強みは、まず耐久性と耐火性です。火災や災害への強さを重視したい人には大きな安心感があります。また、遮音性にも優れているため、外部の騒音を抑えたい人や、家の中の音漏れを減らしたい人にも向いています。
さらに、重量感のある躯体によって重厚で安心感のある住まいをつくりやすいのも魅力です。
デメリット
一方で、建築コストは高く、工期も長くなりやすい傾向があります。また、コンクリートはそのままだと断熱性が高いわけではないため、断熱設計まで含めてしっかり考える必要があります。
性能は高いものの、万人向けというよりは、予算や優先順位がはっきりしている人向けの工法といえます。
採用メーカー
大成建設ハウジング(パルコン)など
工法だけで決めず、住宅メーカーごとの違いも見ることが大切
ここまで見てきたように、家づくりの工法にはそれぞれ特徴があります。ただし、実際の住み心地や満足度は、工法だけで決まるわけではありません。
同じ木造でも、断熱性や気密性が高い会社もあれば、そこまでではない会社もあります。同じ鉄骨でも、開放感を重視する会社もあれば、工場品質を重視する会社もあります。つまり、「工法」だけでなく「どの住宅メーカーが、その工法でどういう家を作っているか」まで見ることが大切です。
注文住宅で後悔しないためには、工法の特徴を知ったうえで、複数の住宅メーカーを比較し、自分たちの暮らしに合う会社を見つけることが重要です。
しかし自力でそういった会社を見つけることは非常に時間と労力がかかります。
時短と労力削減し、正確に自分に合った会社を見つけるためにも、プロに無料相談されることを強くおすすめします。


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