こちらは兵庫県で2019年に一条工務店を建築されたUさんによるレビューです。

我が家が一条工務店のアイスマートで家を建てたのは2019年冬です。その1年前の2018年の春に初めて住宅展示場に行ったことがきっかけでした。当時私は築30年の一軒家に住んでいました。いつか新しく建て替えたいなとぼんやり思っていた程度だったので、この住宅メーカーがいいなどの想いも全くない状態でした。実際一条工務店という名前も住宅展示場へ行って初めて知りました。
一条工務店の住宅展示場に入ってみて、まず驚いた点は床暖房と気密性による涼しさです。私が行った時期は少し暑くなってきた初夏の陽気だったため床暖房を実際に体感したのは、打ち合わせが始まってからでしたが、当時住んでいた築30年の我が家は、高断熱・高気密とは程遠く冬はすきま風があるせいで、こたつや暖房機器がないと寒く、夏はとにかく暑い家でした。特に階段を一段一段上がるごとに暑さが増していき寝るとき以外2階のクーラーのない部屋では暑くて過ごせませんでした。
一条の住宅展示場の2階には、一条で使われている断熱材や、使用している木材の説明、窓の気密性などついての展示がありました。

住宅の断熱材には大きく分けて無機質繊維系、発泡プラスチック系、木質繊維系の3種類があります。一条工務店は高性能ウレタンフォームで発泡プラスチック系断熱材です。吹付式の断熱材や袋入りの断熱材の場合、良くも悪くも職人次第になってくるため、工場で作られて壁ごと運ばれてくる一条工務店の断熱材に魅力を感じました。
かなり最初の段階で好印象を抱きましたが、そのまますぐに一条工務店に決めたわけではありません。ほかの住宅メーカーも一通り見てから決めることにしました。
へーベルハウスや積水ハウス、積水ハウス、地元の工務店など、時間はたっぷりあったため、とにかくたくさんの住宅メーカーを見て回りました。どの住宅メーカーも惹かれるところがありました。例えば住友林業でしたら、「ビックフレーム構法」で窓を大きくとり、柱をなくして開放的な空間づくりができます。また木にこだわった家づくりができます。ミサワホームはスキップフロアや蔵が得意なメーカーです。へーベルハウスは、外壁材「ヘーベル」を用いて2階にアウトドアリビングをつくることができ、外とつながる空間を作るのが得意です。実際、ヘーベルハウスの半屋外空間の「そらのま」はかなり惹かれるものがありました。それぞれの推しポイントを見比べ我が家の土地にあった推しを比較検討していきました。
たくさんの住宅メーカーを見た中で一条工務店に決める直前まで検討し、最終的に2択まで残ったのは、三井ホームです。三井ホームの優れた点は、デザイン力と担当営業さんの対応の良さでした。いろんな住宅メーカーの営業さんと話をしましたが、ダントツで丁寧な対応でした。今後も長く付き合っていきたい営業さんであったため、一条工務店を選んだ時にその点だけはもったいなく、申し訳ない気持ちになりました。三井ホームは、病院など自由度の高い設計も得意で外部デザイナーが設計についてくれます。質が良い分、当時の一条工務店と同じ広さで建てた際に、坪単価プラス10万ほど三井ホームの方が高くなり、(30坪で300万という意味です。)予算オーバーになってしまうことも一つの理由として最終的には、一条工務店を選びました。
一条工務店の営業担当の方は、三井ホームの営業さんとは真逆で、いい意味で親しみやすい方でした。当時1歳だった長男を連れての打ち合わせだったので、集中して話し合いができるように、長男の相手をしてもらったり一条工務店は当時トミカを記念にくれたりととても助かりました。
設計担当の方は若い女性の方でした。私自身間取りへのこだわりが多かったため、私たちの希望を丁寧に聞き取り、間取りを考えてくれました。細々した部分も含めて14回ほど間取り図を書き換えてもらいました。何回書き直してもらっても追加料金がかからないことも一条工務店のいいところです。納得のいく間取りに仕上がるまで何度も書き直してもらえる安心感がありました。
打ち合わせをするときに、大きな制約となったのが、いわゆる一条ルールです。一条工務店は、柱や梁などの木の軸で支える日本伝統の工法である木造軸組工法ではなく、木材の枠に合板を貼った木製パネルで箱を作るようにして建てる2×6の工法で建てられています。そのため、広い間取りを作るためには支えるための壁が出現したり、梁がわりの垂れ壁というものが必要になったりしてきます。

実際間取りを考える中で、キッチンとダイニングを横並びにする間取りを考えていたところ、天井に垂れ壁ができてしまい、頭を悩ませました。目立つところはなんとか間取りやそこに設置する扉の種類を開き戸から引き戸にかえることで垂れ壁をなくすことができました。しかし、リビングの入り口付近や階段には垂れ壁があるので、気になる方はその点がネックになるかもしれません。
私たちが間取りを考えるうえで、「家族がつながる」を意識しました。当時1歳だった長男ですが、今では子供が3人になりました。今はまだ幼児と小学生なのであまり感じませんが、大きくなるにつれて、行動時間がすれ違い顔を合わす機会が少なるのではないかと考えました。そのため家に入ってきてから2階に行くまでにリビングダイニングを必ず通り、顔を合わせることのできる間取りにしました。リビングを吹き抜けにし、2階の廊下をファイン手摺にすることによって、2階での動きも感じることができます。また、ファイン手摺にすることによってリビングが広く感じることができます。

子供が小さい間は、リビングで過ごすことが多いので、リビングの隣に和室を作りました。今でも和室は子どもたちの良い遊び場になっています。
また動線もかなり意識して作りました。玄関から洗面所への動線、洗濯した後の動線など、生活していく中で出来るだけ便利で過ごしやすい間取りをめざしました。限られた坪数の中で出来る限り廊下を減らした点もこだわりポイントです。ちなみに、1階に「廊下」と呼べる部分は0です。そして、1階にファミリークローゼットを作り、洗濯する→乾燥機で乾燥させる。しわになりやすいものだけ和室に干す→ファミリークローゼットに片づける。という1階だけで洗濯が完結するようにしました。以前住んでいた家は、洗濯が終わると2階へと全部運び、ベランダに干して2階にしまう。という流れだったため、洋服を取りに行くためには一度2階にあがらなければならず大変でした。また天気によって、浴室乾燥で乾かさなければならずいつも天気とにらめっこしていました。

一条の家は床暖房の時期の冬では、乾燥しやすいため部屋干しがちょうどよく湿度確保に一躍かってくれています。梅雨の時期は、室内の湿度も上がりやすいため時々除湿器を使い調整しています。
キッチンとダイニングを横並びにしたところも生活動線を楽にしています。

階段は一条でよく見かけるオープンステアではなく、ボックスステアにしました。打ち合わせ当初は、オープンステアへの憧れがありリビングに絶対につけたいと思っていましたが、庭につながる大き目の窓、リビングつながりの和室、壁付けのテレビ、対面式のキッチンも希望の間取りだったため、泣く泣く諦め、ボックスステアにしたのですが、今ではその選択にしてよかったと大満足です。その理由は、階段下のデッドスペースを有効活用できたからです。ボックスステアにして階段下になる部分を活用してミシンや勉強できるスペースを作ったり、ファミリークローゼットとつなげて収納場所として作ったりしました。もちろん階段下なので天井が低く普段使いのものの出し入れには不向きなのですが、私の場合はクロスの残りや普段は使わないものを入れています。オープンステアでは、これらを作れなかったので、見た目のおしゃれさより実用性をとった形になりましたが、結果的にはこの選択で大正解だと思っています。

これは、私のこだわりなのですがリビングつながりの和室についてです。和室とありますが、一条で設計するときには、洋室畳敷きの仕様にしています。
普通の和室と何が違うかというと、畳という部分は一緒なのですが、大きな違いは、建具です。ドアの高さが和室と洋室では異なります。選択できる収納の種類も異なってきます。そして壁紙なども洋室と同じものを選択することができます。本来の和室のように使うのであれば、もともとの和室を選択するのもよいと思いますが、我が家の場合子どもたちの遊ぶスペースが直近での大きな役割でした。そのため、他の部屋の建具と合わせるためにも洋室畳敷きにしました。
またリビングは吹き抜けということもあり、標準の白いクロスを選択しました。その代わり洋室畳敷きの部屋にアクセントクロスを選びました。そしてここには、マグロスという薄い板を壁とクロスの間に設置し磁石がくっつく仕様にしました。我が子たちが壁に貼って遊べる以外にも作品を飾ったり、誕生日などの記念日には壁を装飾して写真を撮ったりできるようにしています。

少し後悔している点は、腰窓です。家の中からは、低い位置にある窓ですが、外から見ると基礎が高いためちょうど人の目の高さになります。そのため、中が見えにくくなるシートを貼っていますが最初から高い位置に窓を設置すればよかったかなと思いました。子どもたちは、この窓から外の様子をうかがっていたり、窓枠に物を置いたりすることができるため、全く使えてないわけではないのですが、ちょっとした後悔ポイントです。

一条工務店を検討中の方は、私を含め床暖房に惹かれた方が多いと思います。
実際に住んでみて毎年感動するのが、玄関を開けた瞬間から家全体が暖かいということです。

前の家では、リビングは暖房で暖かいが、トイレに行くとヒヤッ、脱衣所はもっとヒヤッとしていました。一条工務店の床暖房はエアコンのように局所的に暖かいというよりは、家全体が均一の温度で、寒くないというイメージです。床に28度(我が家の設定では)の水を流すことによって全体が温まるので、最初は本当に不思議でした。

もちろん浴室にまで床暖房が設置されています。

今ではなくてはならないものです。一条工務店の断熱性・気密性あっての床暖房だなと思います。
冬に関しては、住宅展示場で床暖房を何度も体験していたので安心感があったのですが、夏はどうだろうという心配はありました。
設計の段階でエアコンをどこにするのかを考えながら打ち合わせを進めていきました。エアコンの位置は日々を快適に過ごすためと効率よく冷やすために設置場所がかなり重要になってきます。我が家の場合は、吹き抜けを採用しているため、そこを活かす形で2階の廊下にエアコンを1台設置し、その1台で家全体を冷やしています。床暖房用の標準のエアコンをリビングにも設置していますが普段は使用していません。(もし2階のエアコンの調子が悪くなった場合のためのお守り代わりにしています。)6月現在では、28度設定で大体部屋全体が24度くらいを保っています。
部屋のドアを締め切るとエアコンの風が遮られてしまうため、基本的にはドアは開けっ放しにしてあります。今はまだ子どもたちも小さいので必要ありませんが、今後大きくなり各々が自分の部屋で過ごしたいという時が訪れるかもしれません。その時のために、各部屋にエアコンをつけられるようにはしています。
夏はエアコン1台つけっぱなし、冬は床暖房つけっぱなしで、気になる電気代ですが、我が家は太陽光発電を屋根の上に設置しています。太陽が出ている間は発電した分で電気をまかない、余った分の電力は関西電力に売っています。そのため月々の電気代は、エアコンをつけている時期は8000円前後で、床暖房の時期は13000円前後です。また売電として電気代以上に入ってきます。家を建ててから10年間は、売電価格が固定のためもう少し今までのように過ごすことができます。10年以降は、売電価格が変動するためこのまま売電をするかためた電力を日没後に使えるように蓄電池を設置するか考えようと思っています。
ここのおすすめポイントは少し賛否分かれるかもしれませんが一条の家は、オリジナルの建具がとても多いです。
洗面台、お風呂、キッチン、キッチン背面の収納棚、クローゼットなど、色のバリエーションなどはあるものの形は一緒のため個性は出しにくいです。なので、こうしたいというこだわりがある人は難しいですが、決められた中から選ぶので迷いが少なく済みます。
そして、一番は収納方法などをインスタやブログなどで紹介していることです。なかなか1から収納を考え、買いに行き、だめだったらまた考え直す、ということはかなりの労力とお金がかかります。
それを自分と同じ建具を選んでいる方がインスタなどでしなくても収納を紹介していることが多いため、引っ越し荷物が届く前にある程度収納用のボックスなどをそろえることができ、スムーズに荷物を整えることができました。先輩たちの知恵とアイディアをたくさん得ることができるところも一条オリジナルの良い所です。
いろんな住宅メーカーを見てヘーベルハウスの「そらのま」にかなり惹かれたと書いたと思いますが、2階リビングは将来階段での上り下りのことも考え、なしになりました。
しかし外に周りの目を気にせず過ごせる空間があるといいなとおもっていたところに、一条工務店にもルーフガーデンというアウトドアリビングのようなバルコニーを採用できると知り早速間取りにも取り入れました。

一条工務店は、当時追加料金もかからず料金も普通の部屋を作るよりも半分の値段になることもあり、私としては一石二鳥でした。
水栓を設置したため、夏はルーフガーデンでプールを楽しむことができ、今の時期はトマトやキュウリなどの家庭菜園にも活躍してくれています。
また電源も設置したため、ホットプレートをルーフガーデンに持っていき簡単BBQも楽しめます。住んでいるのが住宅街なので、周りの目を気にすることなくアウトドアを気軽に楽しむことのできる空間なのでとても気に入っています。
子どもも少し大きくなってきて、もっと気軽に外と中を行き来できるように、人工芝を敷いておうちキャンプができるように今現在計画中です。
後悔している点は、照明です。打ち合わせの際やっぱり一番力を入れるのは間取りです。何度も何度も修正を重ね納得のいくものができた後、部屋の印象を大きく左右する壁紙を決めます。
たくさんある中からいろんなパターンを比較検討しながら、ここにもかなりの時間がかかります。そしてそのあとに電気系統や照明です。このころには、かなり疲れも出ます。ダウンライトの位置やコンセントの位置など一生懸命考えたつもりが、実際に生活してみて、ここに電源があったらよかったと思うところがあったり、照明の位置をちょっとずらした方がよかったなと感じたりすることもあります。
この部分は、のちのち変更することができない部分(するとしても、高額な工事費がかかる)なので、最後まで気を抜かずに向き合っていればよかったと今となっては思います。
夢のマイホームを建てるときに、やはり「あれもしたい、これもしたい!」が溢れ出てきます。

そこで実際に建ててみて大切だと思ったことは、優先順位をつけることです。お金も広さも自由自在ならば、もしかしたら大丈夫かもしれませんが、なかなかそういうわけにはいきません。自分の中で絶対に譲れないものはなんなのかを最初にしっかりもっておくと、何かを諦めなければいけないときに、決めやすくなります。そして、ここは少し難しいところですが、子供が増えたり大きくなったりした時のことも考えながら間取りを考えていくとよいと思います。その時その時の最善の家のかたちがあります。長く住みよい家になるように家づくりを楽しんでください。

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