を安くする方法はありますが、注意したいのは単純に建築費だけを安くすればよいわけではないということです。
家自体が安くても、住み始めてからランニングコストがかかったり、家の快適性が損なわれては意味がありません。
この記事では、家を安く建てるための具体的な方法を、建築費だけでなく、光熱費・メンテナンス費・住み心地まで含めて解説します。
家を安く建てる方法14選
1.北東西の窓を減らし、南の窓は増やす

窓を作ると施工費用がかかるうえに、壁に比べて断熱性能が大きく劣ります。
どんな断熱性の高い窓でも、断熱材が入っている壁よりは熱が出入りしやすいです。
そのため、窓は少ないほど施工費が安く、断熱性が向上します。
極端な話、窓ゼロの家にすれば、施工費が最も安く、断熱性も最も高い快適な家となります。
しかし実際には窓は必要です。そこで、南側に限っては出来るだけ窓の面積を増やすことをおすすめします。
なぜなら南の窓は、冬は太陽の光という熱源を得ることができ、暖房費削減に役立つためです。
南側にはできるだけ大きく窓を設け、それ以外の東西北の窓は必要最小限にしましょう。
これにより、明るさや冬の日射取得を確保しつつ、断熱性も高めやすくなります。
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2. 断熱材のグレードや窓は妥協しない

建築費を下げるために断熱材や窓の性能を落とした結果、毎月の冷暖房費が増えてしまったら、長い目で見ると本当に安い家とは言えません。
断熱性を高めるためには、以下のような点が重要です。
- 断熱材を必要以上に削らない
- 窓の性能を確認する
窓に関しては、トリプル樹脂サッシなど高機能な窓を使われることをおすすめします。
断熱材に関しても、グレードを下げることはおすすめしません。
高気密性・高断熱性は、多少家の工費や材料費が上がってもお金をかけた方が、建ててからのランコストが安くなります。
3.窓にはシャッターをつける

窓の断熱性を上げる方法は、高性能な窓を取り付ける以外に、シャッターをつけることも有効です。
シャッターを閉めれば、冬の夜は寒い風が直接窓に当たらなくなるため、室内温度低下や、結露を防ぐことができます。
夏の昼間も、シャッターで日射を防ぐことが可能です。
また、窓ガラスを割って泥棒が侵入できなくなり、防犯性も向上されます。
今どきはスイッチ一つでシャッターの開閉が出来ますので、手間もかかりません。
断熱性と防犯性、一石二鳥の効果があるシャッターは窓には必須アイテムと言えるでしょう。
シャッターも初期費用はかかりますが、長期的目線で考えて冷暖房費の削減・防犯対策になりお得な買い物となります。
4.家を立方体に近づける

家を安く建てたいなら、まず意識したいのが建物の形です。
凹凸の多い複雑な形の家は、外壁面積が増え、施工の手間も増えるため、建築費が高くなりやすくなります。
一方で、四角形に近いシンプルな家は、建築費、メンテナンス費の面有利なだけでなく、断熱性の面でも有利です。
形が立方体に近くなるほど、家の表面積が少なくなるため、外部との熱の出入りが減り、冷暖房費が節約できます。
「おしゃれな形にしたい」という気持ちは分かりますが、家を安く建てたいなら、まずは余計な凹凸を減らすことを意識しましょう。
5.井戸や浄化槽も選択肢に入れる

田舎の土地や、水道の引き込み距離が長い土地では、水道管を引く工事費が高額になる場合があります。
また、水道料金が高い地域でも井戸は合理的になります。地域により、水道料金は倍ほど違うケースもあります。
実際私が以前住んでいた西日本の県では、家族四人で水道代が4000円程度でしたが、現在住んでいる中部地方の県では、水道代が1万円を超えています。
一方で、隣町は年間で水道代が数千円と格安になっている地区もあります。
水道代が高い地域や、水道水の引き込み工事、下水道受益者負担金が高額になる場合は、井戸水のほうが合理的な場合もあります、
実際、私の家は田舎で土地が広く、上水道の引き込み工事に50万円、下水道受益者負担金が60万円かかりました。合計110万円に、水道代が毎月1万円かかっています。
これならば、井戸にすればよかったと思っています。深井戸で100万円かかったとしても、水道代は毎月無料になります。
下水道が整備されていない地域では、浄化槽を使う選択肢もあります。土地条件によっては、水道や下水の引き込み費用を抑える方法として検討する価値があります。
6. 総二階にする
家を安く建てるなら、総二階がおすすめです。総二階とは、1階と2階の面積がほぼ同じ家のことです。
平屋は人気がありますが、同じ延床面積で考えると、基礎や屋根の面積が大きくなり、建築費が上がります。
もちろん、老後の生活や土地の広さを考えると平屋が向いている場合もありますが、純粋に建築費を抑えたいなら、総二階が有効な選択肢となります。
7. 木造住宅を選ぶ

鉄骨住宅やRC住宅に比べると、一般的に木造住宅は建築費を抑えやすい傾向があります。
また、木は鉄よりも熱を伝えにくいため、断熱性の面でも有利になりやすいです。
コストと断熱性のバランスを考えるなら、まずは木造住宅を中心に検討するとよいでしょう。
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8. 水回りをできるだけ近くに集める

キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水回りは、できるだけ近い位置にまとめるとコストを抑えやすく、将来の修理やメンテナンスの面でも有利です。
筆者の家の場合、1階と2階の全く同じ場所にトイレを作り、その隣にお風呂と洗面台を配置した結果、配管の壁への出っ張りが減り、工事費も10万円ほど安くなりました。
家を安く建てたいなら、間取りを考える段階で水回りの位置を意識しておきましょう。
9. 屋根はシンプルにする

複雑な屋根形状にすると、施工費や材料費が上がりやすくなります。
片流れ屋根や切妻屋根のようなシンプルな屋根を検討するとよいでしょう。
特に片流れ屋根は、太陽光パネルを載せる場合にも相性がよいです。
太陽光発電を重視するなら、北を高く、南を低くすると効率よく発電できます。
太陽光を載せない場合は、夏の暑さ対策や外観とのバランスも考えて、南を高く、北を低くするなど検討しましょう。
10. 太陽光発電の導入を検討する

太陽光発電は、初期費用だけを見ると高く感じますが、筆者の場合は経済的に見て大成功でした。
新品の太陽光パネルを約10kW導入し、導入費用は約290万円かかりましたが、10年で300万円以上の節約効果となりました。
たった10年で元が取れました。11年目以降は電気代は本当の意味で実質無料で使えます。
電気代はじめ物価が高騰している先行き不透明な現代において、ソーラーで電気が使える安心感は凄いです。
太陽光パネルは断熱材にもなりうる
太陽光パネルは屋根に直接日射が当たるのを和らげるため、夏場の屋根からの熱を抑える効果もあります。
これは思わぬ副効果でした。
蓄電池は経済的に不利
筆者の自宅は蓄電池を入れたのですが、経済的には効果が得られませんでした。
100万円で蓄電池を導入し、効果は10年で45万円分程度。55万の赤字です。
経済的に建てるならば、蓄電池は導入しないことをおすすめします。
11. 中古やアウトレット太陽光パネルも選択肢に入れる

中古やアウトレットの太陽光パネルを活用する方法もあります。
太陽光パネルは法定耐用年数(17年)だけを見ると短く感じるかもしれませんが、実際には40年近く長期間発電し続ける太陽光パネルも多いです。
もちろん、劣化状況や保証、施工会社の信頼性は必ず確認する必要がありますが、40年使った太陽光パネルの、発電効率低下はたった10%程度だったとするデータもあります。
新品にこだわりすぎると初期費用が高くなります。家を安く建てつつ電気代も下げたいなら、中古パネルという選択肢も検討する価値があります。
12. オール電化を検討する

太陽光発電を導入するなら、オール電化も相性の良い選択肢です。
オール電化のプランでは深夜電気料金が安く設定され、日中の電気料金がその分上がるのですが、日中の電気は結局ソーラーで賄えるため、最終的に電気料金を大幅に安くできます。
我が家では、年間電気料金は、支払った額よりも売電で得た利益の方が大きく、電気代で毎年10万円以上儲かっています。
ガス併用が悪いわけではありません。ただし、電気を自家発電できる環境があれば、エネルギーをできるだけ電気に寄せることで、家計を安定させやすくなります。
また、物価も上がり、電気料金がどう動くかは誰にも分かりません。2026年にはイラン戦争で燃料価格が大きく高騰しました。
こういった先行きの見えない時代なので、できるだけ自宅でエネルギーを作り、自分で使える形にしておくことは、長期的な節約と安心につながります。
13. ソーラーを導入の場合、PHEVかEV車種だと燃料費が安くなる

家を安く建てる話から少し広がりますが、太陽光発電を導入する場合、電気をEV(電気自動車)やPHEV(電気でもガソリンでも走れる自動車)の充電に使えば、ガソリン代を大きく抑えられます。
特に夏場は太陽光発電量が多くなるため、うまく使えば車の燃料費は夏の間、ゼロ円で済ませることも可能です。
家単体で考えるのではなく、家・太陽光・車・光熱費をまとめて考えると、長期的な節約効果が見えやすくなります。
14. 外構は別会社に依頼することも検討する

外構工事は、ハウスメーカーにそのまま依頼することもできますが、別の外構業者に依頼した方が安くなる場合もあります。
ただし、外構を別会社に依頼する場合は、自分である程度プランを考えておく必要があります。
安さだけで決めると、使い勝手の悪い外構になって後悔することがあります。
例えば、
- 玄関から駐車場まで屋根がつながっておらず、雨の日に車へ乗るたびに濡れてしまう。
- 駐車場の勾配が悪く、水たまりができてしまう。
- 外構のデザインが家の雰囲気と合わない。
このような失敗はよくあります。
外構費を抑えることは大切ですが、毎日の使い勝手に直結する部分でもあります。
自信がない場合は、無理に分離発注せず、ハウスメーカーにまとめて依頼するのも一つの方法です。
安くしてはいけない部分もある
家を安く建てるうえで大切なのは、削ってよい部分と削ってはいけない部分を見極めることです。
例えば、見た目の装飾や複雑な形状は削ってもよい部分です。
一方で、断熱性能、耐震性能、防水、基礎、屋根、窓の性能などは、安易に削ると後悔しやすい部分です。
特に断熱性や耐震性は、住み始めてから簡単に直せるものではありません。
後から改善しようとすると、最初にきちんと作るよりも高くつくことがあります。
家を安く建てるなら、何でも削るのではなく、削っても生活の質が落ちにくい部分から削ることが大切です。
ローコスト住宅を検討するのも有効
家を安く建てたいなら、ローコスト住宅を得意とするハウスメーカーや工務店を検討するのも有効です。
ローコスト住宅は、間取りや仕様をある程度規格化したり、建材を大量仕入れしたりすることで、建築費を抑えている場合があります。
そのため、自由設計に強くこだわらなければ、かなり費用を抑えられる可能性があります。
ただし、ローコスト住宅を選ぶ場合は、標準仕様を必ず確認しましょう。
安いと思って契約したものの、必要な設備を追加していくと、結局そこまで安くなかったというケースもあります。
確認したいポイントは以下の通りです。
- 断熱材の種類と厚み
- 窓の種類
- 耐震等級
- キッチン・浴室・トイレのグレード
- 収納の数
- 外壁材や屋根材
- 保証内容
- 付帯工事費や諸費用の範囲
坪単価だけで判断するのではなく、最終的な総額と仕様のバランスを見て判断しましょう。
ローコスト住宅のランキングも参考にしてください。
家を安く建てるなら複数社を比較する
家を安く建てたいなら、必ず複数のハウスメーカーや工務店を比較しましょう。
同じような家でも、会社によって見積もり金額や標準仕様は大きく違います。
A社ではオプション扱いの設備が、B社では標準仕様に含まれていることもあります。
また、坪単価の表示方法も会社によって異なります。
本体工事費だけを安く見せているケースもあるため、付帯工事費や諸費用まで含めた総額で比較することが大切です。
安く建てたいなら、最低でも2〜3社は比較し、できれば同じ条件で見積もりを取るようにしましょう。
まとめ:家を安く建てるなら、初期費用とランニングコストの両方を見る
家を安く建てる方法はたくさんあります。
シンプルな形にする、総二階にする、水回りをまとめる、窓を減らす、ローコスト住宅を選ぶなど、建築費を抑える方法はいくつもあります。
しかし、本当に大切なのは、建築費だけを安くすることではありません。
断熱性を削って光熱費が上がったり、収納を削って住みにくくなったり、外構を安くしすぎて毎日不便になったりすれば、結果的に後悔する家になってしまいます。
家を安く建てるなら、初期費用・光熱費・メンテナンス費・住み心地を含めた総額で考えることが大切です。
安くするべきところはしっかり安くする。
しかし、削ってはいけないところは削らない。
このバランスを取ることが、後悔しない家づくりにつながります。

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