静岡県沼津市に本社を置く平成建設さんで、SE構法を用いて建てた我が家の木造3階建て店舗併用住宅。
インターネットでSE構法について調べると「強靭で安全」「大空間がつくれます」といったメリットばかりが目立ちますが、「実際の住み心地はどうなのか?」「柱のない空間で地震は大丈夫?」「デメリットや気をつけるべき点はないのか?」と疑問や不安を抱えている方も多いはずです。
わかります、私もそうでした。
今回は、実際に住んでいるからこそ分かる「間取りの自由度」「施工時の体験」「地震の時のリアル」を、できるだけフラットな視点でお伝えします。
これから注文住宅や店舗併用住宅を検討する方の参考になれば幸いです。
ちなみに、筆者は家づくりの際、まず何となく住宅展示場に行って、知ってる住宅メーカーの話を聞いて会社を決めてしまいました。

建てたあとから、地元に見落とした優良工務店が多くあることを知りました。
建てた家も悪くないけど、もっと安く、自分の希望に叶ったやり方もあったなぁと後悔。
特に最初、自分で住宅会社に行ってしまったため、予算や土地の話などお世話になってしまい、営業トークに乗せられ断りづらくなりました。先に相談しておけばよかった…。
私のような失敗をしないよう、モデルハウスに行く前に、無料住宅相談サービスで自分に合った会社を提案して絞ってもらうのがおすすめです。
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気になる「揺れ」と「耐震性」のリアル——あえて揺れる構造?
3階建ての木造住宅で一番気になるのは、間違いなく「揺れ」だと思います。実際の感想としては、「日常の微振動はゼロだが、地震のときはしっかり揺れる」というのが私のリアルな感想です。
強風や大型トラックの通過
台風のような強い風が吹いている日や、目の前の道路を大型トラックが通り過ぎる程度では、室内にいて振動を感じることはまずありません。
このあたりの建物の安定感はインターネットの情報通り非常に高いと感じており、日常的に揺れてストレスを感じることはありません。
地震のときの揺れ方(ここは好みが分かれるポイント)
一方で、地震のときは話が変わります。
3階にいると「あ、地震だ!」と明らかに感じた直後に、地震速報で確認すると意外と震度1。。。
SE構法は高度な構造計算に基づいた「耐震構造」であり、建物全体がしなりながら綺麗に揺れることで地震のエネルギーを逃がす仕組みになっています。
突っぱねて耐えるのではなく「上手に揺れて逃がす」構造だからこそ、小さな地震でも上階(特に3階)では揺れを感じやすい傾向があります。
「ビクともしない安心感」をイメージしていると、地震の揺れに最初は少しドキッとするかもしれません。
構造上の理屈を理解していれば納得できますが(慣れるものでもありませんが)、「とにかく小さな揺れすら感じたくない」という方には免震構造などの検討が必要だと感じます。
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詳細を見る間取りの制約と「大空間」の本当のメリット・デメリット
SE構法の最大の売りは「ラーメン構造による間取りの自由度」と「大空間」だと思っています。
我が家でもこの強みを活かし、2階に約30畳のLDKを設けました。

店舗併用住宅におけるメリット・デメリット
我が家は1階が整体&エステサロン、2階・3階が居住エリアです。
- 1階(サロン): 個室で区切る間取りのため、大空間を活かすSE工法のメリットは正直そこまで実感していません。間取りだけで言えば通常の木造軸組工法でも十分対応できた部分です。サロンの間取り上仕方ないので、デメリットではありません。ただその分、「木造3階建て」を安全に建てるベースとしてある、耐力壁の多い1階と考えると安心感に繋がります。
- 2階(LDK): 柱や壁の位置に縛られず、約30畳の広々としたLDKをつくれたのはSE構法さまさまです。構造上必要な柱や壁が邪魔をしない空間、開放感は非常には魅力です。我が家のLDKの上には3階はないため、勾配天井にしており、これまた広い空間を演出してくれています。そのため、なかなか太めの梁は1本露出しています。
ただし、「大空間=冷暖房効率の低下やコスト高」という側面もあります。
広い空間をつくる分、エアコンの効きや光熱費、建物の坪単価が高くなる点には注意が必要です。
そこまで広い部屋はいらないという人にとっては、SE構法はオーバースペックになる可能性もあるのかな、とは思います。
電気工事屋さんも苦笑い?建物の頑丈さを感じた裏話
住み始めてから建物の仕様(頑丈さ)を感じたエピソードもあります。
我が家では後からEV(テスラ)用の充電器(ウォールコネクター)を設置するため、外壁や壁面、床に穴をあけて配線する工事を行いました。その際、作業に来てくれた電気工事の業者さんが苦笑いしながらこう話していました。
「この家、構造や壁がしっかりしすぎていて、作業が予定よりかなり大変でした(笑)」
職人さん泣かせな面はありつつも、施主としては「見えない部分までしっかり施工されているんだな」と実感できた瞬間でした。
施工会社である平成建設さんの丁寧な現場仕事も含め、建物としての基本性能の高さは間違いないと感じます。
家づくりでは、間取りや設備など「この提案が本当にベストなのか」で迷うことがあります。
筆者が家づくりをしたとき、間取りでひと悶着がありました。

住宅メーカーS社で検討を進め、間取りも作ってもらったのですが、別の会社の人にその間取りを確認してもらったら、たくさんのダメ出しがあり、もっと良い間取りが出てきました。
それをS社にもっていったら、S社担当者も気合を入れて間取りを再検討し、さらなる良い間取りになりました。
間取りに限らず、設備や素材など、家づくりって、素人には「これが本当にベストなのか」が分からないんですよね。
特に『住宅会社決め』は中立な立場のプロでないとセカンドオピニオンが出せません。
住宅相談サービスはもう使われてますか?もしまだなら、会社選びや会社決めに対し中立な立場で提案をもらえるので、利用をおすすめします。
自分で選ぶよりも、もっとあなたに最適な、住宅会社に出会えるかもしれません。
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私の思う「SE工法」に向いている人・向いていない人
実際に住んでみた結論として、SE構法は「万能で誰にでもおすすめできる」というわけではありません。
メリット・デメリットを踏まえ、私なりにまとめます。
【向いている人・選ぶ価値がある人】
- 木造で3階建てや店舗併用住宅を建てたい人
- 30畳クラスのLDKやガレージハウスなど、柱や壁が邪魔しない大空間をつくりたい人
- 構造計算に裏付けされた確かな耐震性を求めたい人
【向いていない人・別の選択肢が良い人】
- 建築コストをできるだけ抑えたい人(2018年に建築した当時、建物価格が約6500万円で、延床面積が約70坪なので、坪単価は約93万円でした。内装・外装の仕上げ方次第なところもありますが、当時の水準としては高かったと思います。)
- 地震のときは小さな揺れすら感じたくない人(木造の時点で仕方ないのかもしれませんが、揺れて逃がす耐震構造のため、揺れはそれなりに感じます)
- 部屋を細かく仕切る間取り(大空間を必要としない)を考えている人
まとめ
SE構法の店舗併用住宅を建ててみて、我が家の「3階建て・大空間LDK」という要望に対しては非常に満足のいく選択でした。
しかし、それは「大空間を作りたい」「強くて安心できる家(しっかりと構造計算され、強さが約束されている)がいい」という我が家のニーズに合っていたからです。
インターネット上のメリットだけを真に受けるのではなく、「耐震構造特有の揺れ方」や「コストとのバランス」まで納得した上で選ぶことが、後悔のない家づくりにつながると思います。
これから検討される方は、ぜひ見学会などで実際の建物に触れ、自分の暮らしに本当に必要かどうかをフラットに判断してみてください。
家づくりは決めることが多すぎて、凄く大変ですよね。筆者も土地、住宅メーカー、設備、間取りと大変でした。

あるアンケート調査では、注文住宅で建てた人の7割の人(筆者もですw)は失敗や後悔と答えたそうです。
後悔した方が知りたかった内容は、
- 間取り・設計のセカンドオピニオン:53.7%
- 複数社を中立的に比較・紹介するサービス:31.7%
だったそうです(筆者もすごく同感です)。
ちなみに、あなたは住宅相談サービスは使っていますか?もしまだなら、上記二つとも丁寧に対応してくれるので利用をおすすめします。
どこかの住宅会社に行くよりも、先にまずは相談すると、後悔や失敗、余計な手間も減らせます。
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